人類にスコアをつけて、選別する動きが最近、加速している。
これは、対岸の中国だけの話じゃなくなってきた。
もう、日本にもスコア化の波がき出している。
果たして、この動きは、ポジティブなのかネガティブなのか・・・
中国で爆流行りしている「芝麻信用」というサービスを知ってるだろうか。
“芝麻信用(ゴマしんよう・Sesame Credit)”とは、中国モバイル決済において圧倒的トップシェアにある「 ALIPAY(アリペイ)」のアプリに搭載されている機能の一つ。
中国内最大の企業アリババが運営。
現在、中国において、殆どの決済は、現金でもなくクレジットカードでもなく、
スマホで行われています。
決済だけでなく、飲み会の割り勘等の送金、お年玉すらスマホアプリを使って
お金の受け渡しをしています。
現金でものを買う方が珍しいほどのインフラが整っています。
そんな生活を便利にしてるであろう「ALIPAY」のサービスの中に、
利用者の社会的信用をスコア化する「芝麻信用」というサービスがあります。
この「芝麻信用」というサービスは、大きく分けて
・学歴
・勤務先
・資産
・返済
・人脈
・行動
6つの要素からその人の社会的信用度をスコア化し、高い人ほど、お得なベネフィットがついてくる仕組みとなっています。
(正式な内容は公表されていない。)
実際に受けられるベネフィットは、
ホテルやレンタカー、レンタルサイクルをはじめとする様々なレンタル品などでデポジットが不要になったり、
病院やお店で後払いが可能になったり、
ローンの金利が優遇されるたり、
提携したサービスや施設で特典がついたりと、
スコアを上げることで、様々なべフェフィットを享受できます。
しかし、その反面で、
スコアが低い人には、航空券や鉄道のチケットを売ってもらえなかったり、NPOなどの組織の立ち上げが禁止されたり、特定のサイトが利用できなくなるといった事態が現実に起きている。
2015年に、芝麻信用の技術チームを率いるリ・イングンがメディアへのインタビューに
「1日に10時間もパソコンゲームをしていれば怠惰な人間とみなされるだろうし、紙おむつを頻繁に買っていればよい親だと思われるだろう。前者は後者より低いスコアしか得られないかもしれない」
という内容の発言をした。
10時間をゲームに費やすだけならまだいいが、ズルをしようとすると実際にマイナス評価が下される。
中国でも大人気のアメリカ発のシューティングゲーム「カウンターストライク:グローバルオフェンシブ」を中国でやる場合、アリババのアカウントが必要となる。
K-POPの追っかけをしていた女性もスコア低下の対象にされた。
中国政府は、
「現状ではまとまりのない国民一人ひとりをつなぐ「エコシステム」だと説明する。政府の目的は体制に異議を唱える者を抑え込むことではなく(この手のことをやるためのツールは中国にはすでにたくさん存在する)、共産党政権を維持しながら、よりよい方法で社会秩序を管理していくことだ。」
と表明し、この芝麻信用を運営するアリババという巨大企業と個人情報の共有を行っている。
政府主導のプログラムにより、社会的に問題と見なされる行為への「罰則」として、「信用を下げる重大な行為」に関与した169人について、1年間にわたり鉄道の利用を禁止する決定を下したと明らかにした。しかも社会信用システムのウェブサイトでは、169人全員の氏名が公開されている。
中国におけるスコア化の動きは、間違いなく中国共産党のの壮大なプロジェクトが関わっている。
果たして、このスコア化の行き着く先は・・・
実はこの運用は悪いことではないとは思っている。
運営元が中国共産党じゃなければ。
みずほ銀行とソフトバンクが共同出資して立ち上げた合弁会社J.Score(ジェイスコア)のサービス「AIスコア」をご存知だろうか。
ユーザーが質問に答えていくと、個人の信用力や可能性を表すスコアが算出され、さまざまな場面で活用できるというもの。
ちなみに、ワシも登録してみたけど、なんかよくわからん。笑
まだ始まったばっかって感じやな。
芝麻信用と違い、特に個人情報を入れるところはないので、ご安心を。笑
様々質問に応え、AIによってスコアを算出するというもの。
あくまで、現段階では、単なるレンディングサービス。
とはいえ、このサービスにもベネフィットがついてる為、
ジム代が安くなったり、宿泊代が安くなったりと、会社の福利厚生と同じレベルものがついている。
日本において、スコア化による罰則が導入されることは考えにくい。
罰則ではなく、恩恵があるだけというのが現状。
どうもミロクです。
どちらかというと怖い側面を書いてきましたが、
実は、僕、
僕は高学歴でもなければ、
クレジットの返済が滞り、返せなくなりクレヒスに傷がついたこともあり、
スコアは低いほうです。
それでももっと人類はスコア化が進めばいいと思う。
現在の日本は特に、
「学歴」「職歴」
に影響されすぎてる。
もちろん、学歴や職歴は、努力の結果です。
それは認められるべきだと思います。
しかし、あくまでその人を測る要因の一つであって全てではない。
企業という存在に左右されすぎてる。
その学校、会社に勤めた事が素晴らしいのではなく、
そこで行なった事が尊いのであって、もっと行動が評価されるべきで。
スコア化によって、今まで測れなかった人の「行動」に今後もっとフォーカスが当たるようになると思えば非常に素晴らしいサービスだと思うので、
このスコア化の流れ、大いに支援する。
www.jscore.co.jp
今までは、スコア化の現在を語ってきましたが、
最後に、スコア化が進んだあとの世界について語ろうと思う。
みなさんはどんな世界が待ってると思いますカード
中国共産党が目指してる監視という名のエコシステムなのか。
日本が目指す良い行いを行えば良いメリット享受できるものなのか。
この人類のスコア化を明確に示したアニメがあるそれが
あらゆる感情、欲望、社会病質的心理傾向はすべて記録され、管理され、大衆は「良き人生」の指標として、その数値的な実現に躍起になっていた。人間の心の在り方、その個人の魂そのものを判定する基準として取り扱われるようになるこの計測値を人々は「PSYCHO-PASS(サイコパス)」の俗称で呼び慣わした。犯罪に関する数値も“犯罪係数”として計測され、犯罪者はその数値によって裁かれる。治安維持にあたる刑事たちは常に、犯人を捕まえる実動部隊となる“執行官”と、執行官を監視・指揮する“監視官”のチームで活動する。自らが高い犯罪係数を持ち、犯罪の根源に迫ることのできる捜査官こそが優秀な“執行官”となりうる。それゆえに、犯罪者になりかねない危険も孕む“執行官”は、その捜査活動を冷静な判断力を備えたエリートである“監視官”に監視されている。公安局刑事課一係のメンバーはそれぞれの想いを胸に、正義の在処を常に突きつけられながら任務を遂行していかなければならない。彼らが立ち向かうものの先にあるのは――
人類のスコア化を推し進め、未来の行動を予知し、犯罪を起こす前に、可能性を以って逮捕される。
www.youtube.com
そんな世界が来るのもそう遠くない。
あなたは、このスコア化の流れに乗りたがろうが乗りたがらまいが、
スマホを持っている時点で、
否応無しに参加してるのです。
あなたのスマホの中にSNSは入っていますか。
あなたのスマホの中に音声認識は入っていますか。
あなたのスマホの中にメッセンジャーアプリは入っていますか。
今は中国以外は、優しいスコアサービスはレンディングとしてのメリットしかないですが、
なぜ日本政府は、マイナンバーを強引にでも推し進める必要があったか考えれば、
自ずと見えてきますよね。
日本におけるスコア化の第一歩はマイナンバーです。
僕は日本政府を信じているので、すぐご提供しました。
さ、2019年沢山のスコア化サービスが出てくると思います。
あなたは、スコア化賛成ですか?それとも賛成ですか?
信じるな。
疑うな。
確かめろ。